- 使っている素材(画材・道具・器具など)を教えてください。
PILOT ハイテックC(ゲルインキボールペン)、アクリル絵の具、岩絵の具。
- なぜ、その素材を使うのですか。
2017年3月に家出をして来た際、持ち出せたものがハンドバッグ一個だった為、ハイテックCのみを三本持ち出したのが契機で、腕とペン一本さえあれば飯を食い続けることが出来ると思ったので。
- 制作上でのこだわりはありますか。
ペン画を描く時のマイルールは、定規を使わない・修正液を使わない、です。
- 作品を作る上で心がけていることはありますか。
いつか誰かが夢で見たような風景や人や物を描きたいと思っています。丁度その夢を見た運命的な出逢いの人の、手元に原画が渡ればいいと思って描いています。
- インスピレーションを受けるもの、受けたものはありますか。
風景や物の細部やエッジに常時インスピレーションを掻き立てられます。いつも何かを見つめて記憶に焼き付けています。
- 制作に影響を受けたと感じる出来事などがあれば教えてください。
2005年、長崎に原水爆禁止世界大会への参加のため十日間旅行をしました。その時の見たもの、原爆遺構を、帰郷してから報告会の為にペン画でイラストにし、冊子の形にして配布しました。その長崎での原爆遺構にまつわる出逢い(被爆三世の女性の自分のルーツ探しに付き合ったり、原爆遺構の隣に住んで語り続ける兵隊さんだったおじいちゃんの語りだったり。)の強烈さが、私の記憶に焼き付いていて、絵の形で記憶を保存することを大切なキーコンセプトとするようになりました。
- 制作に行き詰まった時にすることは何かありますか。
料理と掃除洗濯です。とても心が潤う趣味です。毎日の自分のまかないに立ち戻ることが、潤いになります。
- 好きな作家はいますか。
ロートレック、東洲斎写楽。
- 制作を始めたきっかけは何ですか。
中学生頃からマンガを描き始め、大学進学で好きなことを深く学びたくて美術系大学に進んだことで、絵を描くようになりました。
- 最終的に目指しているものはありますか。
自分自身が何度も諦めかけた経験もあり、若手が筆を折ることのないように環境を潤沢にしていきたいと思い、シェアアトリエ・シェアハウス・ギャラリーを併設した建物を作りたいです。私自身は新しい才能を発信していくキュレーターになりたいです。
- もう作家はやめよう、と思ったことはありますか。
美術系大学卒業後、実家で油絵を描くことは臭いがきついからと反対され、公募のコンペでは落選し続けたあの頃は、苦しかった時期ですが、やめることは私の人生(運命)から許可が下りなかったので、やめずにすみました。
- 生まれ変わったらまた作家になりますか。
作家になります。
- あなたにとって作品をつくることとはどういうことですか。
どこかで誰かが見たものを形にして保存するという、運命から与えられた使命だと思っています。
- 最後にプロフィールなど。
文化女子大学室蘭短期大学美術コース卒業。生業として福祉の分野を選び、社会人入学で東北福祉大学大学院まで卒業。
ペン画、日本画、を中心に描き、銀座のギャラリー等で活動。パワーストーンアクセサリーも制作販売している。
早稲田大学文学部キャンパスの向かいにある交流barあかね、水曜日当番であり、年に数回あかねの壁面展示で個展を開いている。
活動告知は主にTwitterで行っています。是非フォロー下さい。アカウント@xxxpinkumaxxx