掲載号【201901】
SPIRIT
- 使っている素材(画材・道具・器具など)を教えてください。
アクリル絵の具をメインに使用しています。
- なぜ、その素材を使うのですか。
絵の具自体に気になる匂いがあまりなく、乾きが速いという特性があり、制作時間を短縮できるのが主な理由です。
- 制作上でのこだわりはありますか。
技術面での制作上のこだわりは、何十回も絵の具を塗り重ねることです。
そうすることで、色のこっくり感や輝きが出ると信じています。
- 作品を作る上で心がけていることはありますか。
自分の心の中に自然に湧き上がったテーマを、自分らしい色と線で表現することを、何よりも大切にしています。
- インスピレーションを受けるもの、受けたものはありますか。
日常の出来事、自然、音楽、詩、物語などから主にインスピレーションを受けています。
- 制作に影響を受けたと感じる出来事などがあれば教えてください。
幼少時から落書きやお絵かきなどの行為が何より好きでした。また、テレビのアニメーションを観たり、物語を読んで空想することにも熱中するようになりました。その結果、自分の楽しみとしてマンガを描くようになりました。マンガを描くことは、現在の作品制作の第一歩となったような気がします。
- 制作に行き詰まった時にすることは何かありますか。
美術館やギャラリーを巡り、色々な作品を観たり、街を歩いてウィンドウ・ショッピングをすることが好きです。次の制作に向かっていくエネルギーや、思いがけないアイディアが生まれることがあります。
ACROSS THE UNIVERSE
- 好きな作家はいますか。
ヨーロッパ中世の宗教画家、江戸時代の琳派や異端の日本画家の作品を観るのが好きです。ムンク、ルソー、マティスなども好きです。絵画以外では、ビートルズ(主にジョン・レノン)の音楽に間接的に影響を受けました。
- 制作を始めたきっかけは何ですか。
大学では英文学を専攻し、絵とは関係のない職業を選択しました。20代半ばで、川越で洋画家の小林正治先生に出会ったことをきっかけに、本格的に制作を始めました。
- 最終的に目指しているものはありますか。
自分らしい絵を描き続けることです。いつになっても完璧な作品を描くことはむつかしいかもしれませんが、自分なりの漠然とした高みを目指したいと思います。
- もう作家はやめよう、と思ったことはありますか。
絵に関して思ったほどの成果を得られず、文の方とかに表現方法を替えようかと思った時期もありました。でもどうあがいても、絵の方に帰って行く自分がいます。
- 生まれ変わったらまた作家になりますか。
生まれ変わってどんな状況、どんな職業についても、絵を描くことを大切にしているのではないでしょうか。
- あなたにとって作品をつくることとはどういうことですか。
私にとって作品を作るということは、自然な行為です。新鮮な気持ちを持ちながら、自分なりの楽しい実験を重ねています。いつになってもたどりつけない夢に向かっていくような感覚で、毎日絵を描いています。
- 最後にプロフィールなど。
魚部資子 Motoko Uobe
グループ展を中心に活動中。現在まで参加した展覧会は、60回以上。東京都美術館(東京展5回)、O美術館(夢のイストワール展5回)、日韓現代美術交流展(NHKふれあいギャラリー、銀座ギャラリーG2主催)等。
個展は京橋ギャルリーソレイユ、ギャラリー椿GT、銀座ギャラリーポート等。
近年は、海外のグループ展等にも積極的に参加。韓国ソウルGallery 99(2回)、ロンドン,ミラノーAffordable Art Fair, パリ(ジャポニズム2018、Gallery Metanoia)
今後の展覧会予定(2019年)
3月21日〜4月2日 自由が丘 ギャラリーるなん 四季のうた展
4月1日〜6日 京橋ギャルリーソレイユ 春のいぶき、春の女神展
6月10〜15日 ギャルリーソレイユ 人物画展(5人展)
10月中旬〜後半 銀座ギャラリーSTAGE-1 マジカル・シンフォニー展
11月か12月 さいたま新都心けやき広場 LOVE&PEACE CONCERT-John Lennon Memorial 39th
BUDOKAN THE BEATLES !